工務店は職人さんの実力と心で選ぶ - 匠平家

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工務店は職人さんの実力と心で選ぶ

職人さんのレベルの高さは工務店を選ぶ重要なポイント

工務店を選ぶ1つの重要なポイントがあります。

それは、あなたの注文住宅を建ててくれる大工さんをはじめとした職人さんのレベルの高さです。

職人さんのレベルは、技術などの実力と同時にその人の志をはじめとする心が重要になります。

匠平家では、その点をどの工務店にも負けないようにしなければならないという思いでやってきました。宮大工の技術と心を受け継ぐ私たちは、現代の職人さんたちにもそれらを継承していく必要があるのです。

実際には注文住宅を建てています。ですが、寺社仏閣の建築を建てるわけではなくても、その知恵や技術、そして思いを引き継いでいき、入居されるご家族の喜びと安心を最大にしていこうと考えています。

職人さんにとっても大切な工務店選び

職人さんにとって大切なのが工務店選び。自分たちの技術をどの工務店で発揮するのかは、非常に重要です。なぜなら、どの住宅工務店で住宅を建てるかということは、すなわちそのまま職人人生を左右するからです。

「契約前に「いい大工さんのいる工務店」を見つけるには?」にも書きましたが、いい大工さんとは、お客様への思いが強い大工さんです。私たちが一番大切にしていることは、山梨県内に住む子育て世代の多くのご家族が「幸せになれる家」を実現することです。

私たちがそれを実現するために、実際に家を建ててくれる職人さんたちとどのような関係を築いているか、そして、そんなにすばらしい職人さんをどうやって選んでいるか、ということを説明させていただきます。

私たちはまず「職人さんと工務店は対等な協力関係」と考えています。

ハウスメーカや工務店の中には、現場監督さんや大工さんをはじめとする職人さんに対して「仕事を回してやっている」「家を建てさせてあげている」という態度の会社がたくさんあります。

職人さんは、家づくりの技術を持つ尊敬すべき存在です。会社がいくらお客様から多くの注文住宅を受注したところで、職人さんがいなければ一軒の家も建てることはできません。家づくりは、職人さんあってのものなのです。

「俺たちが契約をとってきたから、お前たちに仕事をやらせてやる」と言わんばかりの態度が、どれほど職人さんのプライドを傷つけていることでしょうか。

腕に自信があって、家づくりへの思いが強い職人さんほど、そんな態度の工務店からは離れていきます。

私たちは、自ら大工として家づくりに携わった経験があります。ですから、職人さんたちの気持ちが痛いほどわかるのです。

プライドを傷つけられた職人さんが、どんな気持ちで家づくりに臨むことになるか。「お客様のために最高の住宅をつくろう」という思いを持ち続けることができるか。

お客様のために、という気持ちをもつことができなければ、家を建てることの喜びや誇りが失われてしまうことは言うまでもありません。

どんなに優秀な技術をもった腕利きの職人さんであっても、それではいい仕事をしてもらいようがないでしょう。私たちが目指す「お客様が幸せになれる家づくり」など、実現できないのです。

匠平家では職人さんたちに感謝しながら、「一緒にがんばりましょう。よろしくお願いします」という気持ちで接しています。

そして、職人さんの立場から考えても、そういう工務店で住宅を建てられることはどれだけ大切なことなのか、職人人生を左右することなのか、ということを知ってもらいたいと思います。職人が仕事をするだけではなく、仕事が職人を育てるという側面もあるのですから。前向きで素直で腕のいい職人集団の中で仕事をしている職人さんと、陰口を言ったり不満を抱えて嫌々仕事をしている職人集団の中で仕事をしている職人さんは、はっきり言って、表情からして違います。

参考までに、匠平家で開催している住宅見学会には、職人のみなさんも駆けつけてくれていたりしますので、ぜひ、直接お話してみてください。

職人に惚れられる工務店であり続けるために

匠平家で仕事をしていただいている職人さんたちは、どの方をとっても、エリート中のエリートです。技術もさることながら、ものづくりの基本となる「心」をしっかりと抱いている人たちなのです。

私たちが目指す「お客様が幸せになれる家」は、そんな職人さんたちとお客様、そして私たちが力を合わせることで実現できるのです。

私たちはこれからもお客様を裏切らない腕と心のいい職人さんたちを引きつけておくために、勉強をして努力をしています。

たとえば、職人の叱り方一つとっても全然違います。

「いったいだれがこんなふうにしろと言ったんだ!勝手なことをするな!」

こんな風に叱られたら思わず首がすくみそうですね。建設中の現場で、現場監督らしき人が、こんな言葉で大工さんを叱りつけているのを見たことがある方もいらっしゃるかもしれません。

もしあなたが、叱られている大工さんだったら、こんな言葉を投げつけられて、どんなふうに感じるでしょうか。間違ったことをしてしまったのはたしかに悪かったけれど、でも別に悪気があってしたことではない。それどころか、よかれと思ってしたことだったのに。それを頭ごなしに否定されたら、やる気そのものがなくなってしまいそうです。こんな環境では、いい家を作れるはずがありません。

素晴らしい注文住宅を作るには、やはりチームワークが大切です。

私たちは、大工さんに限らず、だれかに誤りを指摘したり注意をする場合に、相手がした行為を否定することは絶対にしません。まず、その行為について理解しようとします。

たとえば、あなたのお子さんが、あなたのために花を摘んできてくれたとしましょう。お子さんは、あなたがきっと喜んでくれるだろうと思って、もう得意満面になっています。

でも、その花が隣の家の花壇に咲いていたものだということに、あなたは気づきました。隣家の奥さんが、日ごろから熱心に手入れをしているのをあなたも目にしたことがあったとします。

「お隣の花を摘んだりしたら、ダメじゃないの!」

あなたは思わず、こんなふうにお子さんを叱ってしまうかもしれません。そんな経験をされた方は多いと思います。私も子を持つ親ですから、気持ちはわかります。

普通の意識のレベルで考えれば、これはまったく正しい判断であると言えます。

でも、お子さんは、「きれいな花を大好きなお母さんに見せたい。きっと喜んでくれるはずだ!」という気持ちから、つい花を摘んでしまったのです。隣家の人が大切に育てている花は摘んではいけない、ということを単に知らなかっただけです。

そうしたお子さんの気持ちの部分をすくいあげるとしたら、叱り方はこんなふうに変わってくることでしょう。

「わあ、きれいなお花ね。ありがとう。お母さん、すごくうれしいわ」

まず、こんな言葉が出てくるはずです。そして、

「でもね、これはお隣のおばさんがとても大切にしているお花なのよ。それを摘んでしまうのは、よくないことなの。だっておばさんががっかりしてしまうから。次からは、人のものじゃないお花をプレゼントしてくれたら、お母さんはもっともっとうれしくなっちゃうわ」

こんなふうに語りかければ、お子さんは心を閉ざすことなく、自分が悪いことをしてしまったということを素直に反省することでしょう。

それを頭から「ダメじゃないの!」と否定されたら、「お母さんが喜んでくれると思ってしたことなのに」と心を閉ざしてしまっていたかもしれません。もしかしたら、反省する気にもなれないかもしれないのです。

もし、大工さんが何か間違ったことをしてしまったとしても、これと同じことなのです。

「なんだこれは!こんな仕事をしていたら、お客様は納得してくれないぞ!」

と大工さんを否定しては絶対にいけないのです。

ましてや、そんな言い方で、お客様を悪者にするなどもってのほかです。そんな叱り方をしていたら、その大工さんはお客様を大切に感じなくなってしまうかもしれないからです。

そんなとき、私たちは、まず、

「いつも一生懸命やってくださってありがとうございます」

ということを言います。それから、

「せっかく苦労してやっていただいたところ、申し訳ないのだけれど、お客様に一生安心して暮らしていただくには……」

と間違いを指摘するのです。

お客様が幸せに暮らしていただくために直す、ということが前提です。けっして「お客様が怒るから」直さなければならないのではないのです。

これだけで大工さんの受け止め方は変わってきます。

「いやいや、私のほうこそうっかりしてしまいました。すぐに直させていただきます」

そう言って、気持ちよく直してくれるのです。人間ですから、だれでもミスをします。でも、その対応次第でこれだけその後の気持ちが変化するのです。

そして、前よりもさらに一生懸命になって、お客様が幸せになれる家づくりに励んでくださるようになるのです。

そのため、私たちは職人さんたちに信頼され、惚れられるくらいの工務店でありたいと考えています。

大工さんとの「心の面接」とは

少し裏話とでも言うべきことをお話します。

どんな職人さんとでも、100%いい関係を築くことができるとは限りません。

こちらのページでも募集文を掲載していますが、中でも大工さんとの面接はたいへん重要です。「お客様が幸せになれる家づくり」というトップホームズの理念を心から理解し、そのために心を尽くしてくれるような大工さんでなければ、いい協力関係にはなれないのです。

そこで私たちがしていることをちょっと紹介させてください。

匠平家では、大工さんを選ぶための面接に一人あたり3時間をかけています。

私たちの言葉で、この面接を「心の面接」と言います。

この「心の面接」では、建築技術の話ではなく、心の話を徹底的に行うのです。

ちなみに、「心の面接」の合格率は、50人くらいに1人という非常に「狭き門」です。

お会いした大工さんの総数は、ゆうに数百人にのぼります。今、私たちとともに「お客様が幸せになれる家」をつくってくれている大工さんたちは、まさにその狭き門を通過した、選りすぐりの職人さんたちなのです。

「心の面接」について、もう少し詳しく説明しましょう。

私たちが必ず聞く質問があります。それは、

「自分の子どもの家をつくるようなつもりで、お客様の家をつくっていますか?」

という質問です。たいていの職人さんは、「はい、もちろんです」と答えます。

でも、それは本当でしょうか。そんなはずはないのです。他人と自分の子どもに、まったく同じ思いを抱くことなどあり得ないのですから。

「はい」と答える職人さんは、自分がそう思っているということを意識的に「言っているだけ」で、無意識のレベルからそう思っているわけでは、けっしてありません。

「自分の子どもの家をつくるようなつもりで、お客様の家をつくっていますか?」
という質問するのは、相手に、そうした「意識と無意識のずれ」、つまり思い込みがあることに気づいてほしいからなのです。

そこに気づくことができれば、その「ずれ」を補っていくことができます。

では、どうすれば「ずれ」を補うことができるでしょうか。

まず、職人さんには、徹底してお客様の立場に立ってみていただきます。

こちらは「コンビニの店員さん」「車の営業マン」「お医者さん」「設計者」「銀行の人」となり、職人さんには一貫して、それらの「お客様」役になってもらいます。

その上で、様々なシチュエーションを想像してもらいます。せっかく買った車のシートが、わずかだけど汚れていた。それに対して、営業マンが「たいしたことないですよ、大丈夫です」と言います。

でも、そう言われたお客様は、いったいどんな気持ちになるだろうか?

営業マンの言葉は嘘ではなく、実際にたいした汚れではないかもしれません。

でも、自分がお客様だったら、そんなほんのちょっとこのことでも「イヤだな」「大丈夫かな」と思うことでしょう。

これは、家についても同じことなのです。

職人さんにとっては些細なことで、心配されるようなことではないかもしれません。でも、お客様にとっては、それが重大なことなのです。

こうしたことを、様々なシチュエーションでお客様の立場に立ってみることによって、理解できるようになります。

すると、最後に、

「自分の子どもの家をつくるのと同じ気持ちで、お客様の家をつくるべきだ」

というふうに変わってきます。

この段階で、その職人さんは「命がけで家をつくる人」になっています。親というものは、子どもを守るために命を懸けることができる存在です。子どもの家をつくるのと同じようにお客様の家をつくる、ということは、命がけでお客様の家をつくるということに限りなく近づいてくるのです。

それまでは「家をつくるということ」が、どれほど重大なことか、意識のレベルでしか理解していなかった大工さんが、無意識のレベル、本能のレベルから、それを理解できるようになるのです。

実際には、残念ながら、ここまでいたる大工さんは、とても少ないと言えます。ですから、狭き門なのです。

それでも、私たちは心を同じにできる職人さんを選びたいのです。

トップレベルの優秀な職人さんの中から、さらに、心を同じくできる人を選びたいのです。

いわば、「お客様が幸せになれる家づくり」を実現するための最強のエリート集団。

それが私たちが選び抜いた職人さんたちなのです。

家を建ててくださるお客様への思いを強くする「心の筋トレ」

こうして選び抜いた大工さん、職人さんたちに次にお願いするのは、お客様の幸せを基準にするための「心の筋トレ」です。

たいていの工務店では、普通、お客様の家のことを「〇〇邸」と呼ぶようなことがまかり通っています。でも、匠平家では、「〇〇様邸」と必ず「様」をつけるようにしています。

もちろん、普段、「〇〇邸」と呼んでいる人たちも、お客様の前に出ると「〇〇様邸」と言っていることでしょう。でも、それでは見える部分だけ、つまり「意識」の部分だけでそうしているだけなのです。「無意識」の見えない部分で「〇〇様邸」という丁寧な言い方をしていなければ、それは本心とは言えないでしょう。

不思議なもので、「〇〇様邸」と声にして言いつづけるだけで、お客様に対する感謝の気持ち、お客様を大切にしようという気持ちが浸透していきます。この、知らぬ間に浸透していった感謝や気持ちこそが、無意識の、そして真実の、確固たる思いなのです。

職人さんたちは、「〇〇邸」と呼ぶのが当たり前だったので、最初はなんだかとても言いづらそうにしていました。恥ずかしいような気がするようなのです。

でも、1週間たつとだんだん慣れてきて、1か月もたつと、すっかり抵抗がなくなり、3か月たてば、ちゃんと定着します。

他社の工務店の大工さんが「〇〇邸」と呼んでいるのを偶然耳にして、

「あの人、〇〇艇なんて言ってたよ!どうも驚いたね、よく『様』もつけずに呼べるもんだ」

などと批判したくなるほど、すっかり変わってしまうのです。

単に「〇〇様邸」と呼ぶことにしただけで、それほどまでに無意識を改革することができてしまうのです。人間の能力ってすごいですね。

逆に適当な言葉を発していると、気持ちがそれに染まっていくと言うことですから怖いことですね。

注文住宅は一生に一度の大切なお買い物

今回は、私たちは、「お客様が幸せになれる家」を実現するために、職人さんたちと対等な協力関係を築いていること、お客様への心を基準にした「心の面接」によって大工さんを選び、「心の筋トレ」でそれを実践していることを紹介させていただきました。

ぜひ、「お客様が幸せになれる家」を意識のレベルで仕事の基準においているような、いい職人さんのいる工務店をパートナーに、後悔のない家づくりをしてくださいね。

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