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現代の一戸建てにも引き継がれる、驚くべき宮大工の技術とは

継承者の少ない宮大工とは

宮大工は、主に神社や仏閣などの伝統建築を手がける職人のことです。「宮大工」の「宮」とは、神社や仏閣を「お宮さん」と呼んでいたことに由来しています。
その歴史は、はるか飛鳥時代に飛鳥寺を建てた僧侶に遡ることができるといわれています。あの聖徳太子も、この僧侶から教えを受けて法隆寺を建立したとのことです。

宮大工の技術・技法は、長い時代をかけて、師匠から弟子へ口伝で継承されてきました。宮大工はかつては日本全国に数百人いたと言われますが、現代では正統に継承している方は100人ほどしかいないそうです。人数が少ないため、各地の文化財を渡り歩いて修理をしており、そのことから「渡り大工」とも呼ばれています。

日本古来の住宅に使われていた木組み工法とは

地震の多い日本では、古くより、神社や仏閣などの建築物は「木組み工法」で建てられてきました。木組み工法とは、釘や補強金物を使わずに、木自体に切り込みなどを施し、はめ合わせていく工法のことです。神社や仏閣などのがっしりした骨組みはこの木組み工法によるものです。

宮大工は、この木組みの技術を習得しています。宮大工は使用する木材をすべて手作業で加工します(これを「手刻み」といいます)。手刻みによる「継手」「仕口」といった技術によって、木材を強固に組み上げていきます。その加工のために使用する道具類も、すべて職人自身が作ります。
こういった作業には、「木を読む」ための技術が必要になります。木の生育常態やそれぞれの木の性質を読み、どういう用途に適すのかを判断します。木の個性を見抜き、性質にふさわしい刻みを入れることで、木の本来の力を最大限に引き出しているのです。棟梁が綿密に木の性質を読みながら、接合部分だけではなく、長さや断面、見え方などのバランスを考えてその材に適した材配置を行っていきます。そして、材を押さえ込んだり、材を跳ねだしたり、差したり、抜いたり、締め込んだりという判断を的確にしていきます。

工務店の住宅建築にも活きている、精巧きわまりない木組み工法の手法

「継手」は、材木の長さを増すために材を継ぎ足すときに使われる手法で、土台や桁に用いられる「腰掛鎌継ぎ」や、土台や桁、小屋梁等で使われる「台持ち継ぎ」、その他「追掛け大栓継ぎ」「腰入れ目違い鎌継ぎ」「大栓継ぎ」など、複雑な種類があり、それを駆使するためには、正確に木を加工する技術が必要です。完成品からは、どのように組み合わせたかはわからないくらい精巧な技術です。その細工の緻密さと複雑さは驚くべきものです。

「仕口」は、2つ以上の材を角度をもって接合させる手法です。土台と柱とのつなぎ目、梁と桁とのつなぎ目などを組むときに使われます。「兜蟻掛け」「大入れ蟻掛け」などがあります。

宮大工は垂直・水平・斜めに複雑に組み合う木材の接合部分を「曲尺」という道具ひとつで巧みに造り上げていきます。これが「規矩術(きくじゅつ)」と呼ばれる方法で、経験や言い伝えによる工匠間の秘伝であったとされています。

規矩術は高度に洗練されている技術です。屋根に反りをつけたり、垂木を放射状に展開したりといった驚くほど美しい曲線を実現できるのです。三角関数や微積分、平方根なども応用されたものと言われ、円や六角、八角なども自在に作れます。機械やコンピュータがどんなに発達しても、寺院や数寄屋建築には必須の技法であり、 現在の建築工学から見てもまったく遜色のない、世界に誇れる日本の建築技術です。

木を知りつくした宮大工の技が光る、山梨県の工務店夢空間ハウス

機械で一律に加工せず、人の目と手を生かした手刻みにこだわる宮大工の工法は、木を知っているからこそ成り立ちます。木は、どんなに乾燥した材であっても、時間が経過すると、「動いて」しまいます。継手や仕口といった手法は、そうした木の性質を踏まえたうえで考え出されたものです。
継手や仕口の手法、そして規矩術といった宮大工の技術には、先人たちが長い時間をかけて試行錯誤を繰り返し、培ってきた伝統の技や智恵が生きているのです。

1854年創業の匠平家は現社長の外川秀之が5代目として宮大工の技術を継承しています。受け継がれた宮大工の建築技術を融合し、社寺はもちろん、一般住宅や別荘建築に生かしていきたい考え、『宮大工の技術で建てるスーパーログハウス』『団塊世代の古民家風平家』『子育て世代の幸せ住宅』などを開発し、多くの施工実績を残しています。
寺社建築の施工事例も、白山神社拝殿、富士御室浅間神社拝殿、妙法寺本堂、如来寺本堂、浅間神社々務所、白山神社手水舎、達磨堂(六角堂)、白山神社々務所、如来寺手水舎、河口湖水天宮など、山梨県・長野県に多数あります。
山梨県の皆様の家を建てるのは、そんな匠平家が”心”と”技術”で選んだ職人たちです。

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